決算特別委員会が始まった。会期は、10月25日から11月4日まで。始めての決算特別委員会、一問一答で緊張してしまった。初日、年4回発行される福岡県広報誌「グラフふくおか」について質問をする。グラフふくおか秋号は、”ふくおかの路をゆく、山頭火が歩いた道・筑豊”が掲載されている。これについて以下のように質問した。執行部側の答弁は、後でブログにアップしようと思う。 ・秋号のグラフふくおかは、ふくおかの路をゆく「山頭火が歩いた道・筑豊」が掲載されている。史実に基づいていない記事が、7ヵ所誤記や不明な点がある。17ページ目、木村緑平は、明治21年福岡県三潴郡浜武村(現・柳川市)に生まれた。昭和2年、田川郡糸田町に移り住んだ。とあるが、糸田町は昭和14年町制施行である。20ページのトッピクスのところで日田英彦山線の英彦山は、英の字はつかない。その下に、川沿いを整備した公園には、全長約7kmとあるが、遊歩道は7kmもない。21ページの右下の背景が黒で白字の2番に、高座石禅寺(こうざいしぜんじ)と振り仮名をうっているが、このお寺は、高座石寺(こうぞうじ)と言って、禅という字が入っていない。同じところの4番目、かつて香春と行橋を結んだ仲哀峠にかかるトンネル(仲哀洞道とうどう)。香春と行橋じゃなく、勝山(あるいは京都郡)じゃないのか。峠は、“かかる”とは言わない。また、実際のトンネルの字は洞道ではなく、隧(こざとへんに遂と書いて、仲哀隧道(ずいどう)と書かれている。他に2カ所、不明な点があるが、確認が取れていないので省く。 ・「グラフふくおか」は、県内各地の地域資源等をPRする上で、本県の重要な広報媒体である。どのような発注形態で、委託契約の内容はどうのようになっているのか。校正・監修・チェック体制について問う。 ・一括での発注・契約形態というで、校正・監修・チェック体制も基本的には、その契約の中で行なわれているということ。このように史実に基づいた地域情報等を考えると、県内4ブロックの地域ごとの分割発注ということは考えられないのか。 ・デザインや年間を通してのテーマの継続性・統一性から一業者に発注するのも、やむをえない状況なのかもしれない。ただ、少なくとも4ブロックごとの地元の郷土史家の監修が必要じゃないか。 ・それともう一つ、グラフふくおかは、県民に配布されている紙面のものと、web版のものがあり、このweb版と県民に配布されている紙面が、同期がとれていない。多分、委託業者が作ったものを、後で広報課の職員の方がweb版に作り変えていて、関連するホームページ等にリンクさせたりしているんだと思う。委託業者に指導することで紙面の段階から細かな対応ができるはずだと思うが、如何か。 ・web上では、グラフふくおかのPFDファイルが保存されている。せっかく職員が、気を配ってリンクを張っているんだから、紙面でも同様な対応を委託業者に指導すればと思う。如何か。 ・この際、議会情報ももっと充実させ頂きたい。知事は、県が発行する広報誌の他、新聞紙面での広報、ITを活用したホームページや動画配信、電波を媒体とするテレビ・ラジオ・CM等で県民に見える形で活動が取り上げるが、県議会の情報は極めて少ない。来年度に向けて見直しを含めながら、考える必要があると思うが如何か。 ・限られた予算と紙面を最大限、有効活用することが大切だと思う。もっと予算をかけて、今の時代にマッチしたwebやモバイル等のネット情報にも取り組んでいくべきだと思う。QRコードの提示によって、動画配信も可能になり、議会活動や委員会活動、それに地域においては観光情報にも役立つ。是非、検討して頂ければと思う。見解を伺いたい。 ・今回指摘した記載ミスについては、どのような形で県民にお知らせするのか。 ・今後の是正措置・予防措置、再発防止策を行なうのか、ご意見を伺いたい。 ・課長の答弁を聞きながら、もっと具体的な再発防止策・是正措置にしていく必要があるんじゃないかと思った。例えば、原稿の締め切りを1週間早めて、地元の教育委員会や郷土史家に監修をお願いし、最終チェックを広報課で行なう。その工程の中で、web版とのリンクも図り、委託業者への最終発注を行なう。常に品質向上を目指していくという、マニュアルの作成とドキュメントの整備が必要だと思う。品質管理を徹底することで、県民に質の高い広報誌を提供でき、本当に喜んでもらえる広報誌になっていくんだと思う。 ・総務部長から、福岡県の元気をどんどん発信して頂くためにも、やりがいのある職場で、職員のモチベーションを高めて頂けるような力強い言葉を聞かせてもらいたい。 2011/10/25 21:00 |