10月31日、決算特別委員会教育庁への質問(教員採用試験と業績評価について)。質問骨子と音声をアップ。 将来を担う子供たちの学力向上への取り組みは、福岡県そして我が国にとりまして最大のテーマであり、重要な政策課題であります。知・徳・体のバランスの取れた教育を進め、基礎的・基本的な学力を基に、主体的に生きる力を養成するとともに、それぞれの個性や能力を活かして、地域社会に貢献できる人財の育成を目指さなければなりません。ベテラン教員の大量退職期を迎えて、教員の養成、採用、研修の一体化が求められてきます。 ・そこでまず教員採用試験について問う。昨年度の小・中学校教員採用試験の合格率、及び採用された教師の中で、講師で働いていた先生の人数と割合はどのくらいか。 ・学校現場では、教員の職務遂行状況、これを公正かつ客観的に、評価者である学校長が評価することになっているが、講師経験をされた採用者は、講師時代の業績評価が反映されているか。・反映されていないという事で、何の為に評価しているのか。 ・講師を経験した採用にあたっては学校現場の評価が、極めて重要になるんじゃないか。講師時代の過去の業績評価を採用時に反映させることが大切だと思うが如何か。 ・指導主事や管理職そして採用担当者や採用に関係した職員の退職後の民間への再就職先の実態はどうなっているか。予備校・専門学校等の民間への再就職についた退職教員を把握しているか。 ・予備校・専門学校の資料の講座案内に、卒業生や現場の校長先生などの紹介の場合は、入学金を1万円割引する。と書かれている。民間会社なのに本当に学校長が紹介しているのか。とても不適切だと思う。どのように思われるか。 ・専門学校や予備校に再就職した教員と県教委或いは現職管理職との接触はないか。 ・予備校や専門学校が、教育機関や現職関係者との密接な関係のような、誤解を受ける文言や宣伝は、県としても指導する必要があるように思うが、如何か。 ・採用試験内容や評価点の透明性・公平性を強調しているが、透明性とは、ガラス張りにするで、ガラス張りにすればするほど、必ず傾向と対策がとられ、このような、徹底した傾向と対策を分析している予備校・専門学校が有利になることは明らか。現役大学生や学校現場で一生懸命に頑張っている常勤講師に非常に不利な条件になっている。これで本当に公平性が担保されるのか。 ・採用には、ユニークな先生、熱血漢あふれるバンカラ先生、名物先生がだんだんいなくなってくるんじゃないのか。こんな人間的魅力ある先生が、子供たちには必要。今のようなガラス張りで、個性豊かな魅力ある先生を採用できるのか問う。 ・本当に子供たちの事を考えると、採用試験制度そのものを見直す時期に来ていると思う。採用条件に、民間企業と同様に、将来の可能性を秘めている現役学生の新規採用と、即戦力となる中途採用に分けた制度に改める等の研究が必要。1年間は必ず講師を経験させる。そして、学校現場での業績評価をきちんと反映させる。学校推薦やAOとして枠を設ける。県教委・採用担当者自ら学校現場に出向き、スカウトする。大胆な採用試験改革をしないと、未来を担う子供たちの将来はない。大分県教員採用汚職事件で、なおさら、このようにガラス張りになってきたと聞いた。県教委の採用における崇高な理念と強い信念があれば、どんな圧力や口利きがあっても、はねつけられると思う。素晴らしい教員の発掘に、スクラップ&ビルド、一度ゼロベースで制度を考えて頂きたい。教育は国家百年の大計。活発な議論と十分な研究のもと、子供たちに対しての深い愛情や人間的魅力、強い使命感を持つ優秀な教員を採用できるように、最後に教育長の決意を問う。 子供たちが、何事にも興味・関心を持ち、一人ひとりの個性を引き出し、それを伸ばすためには、多種多彩な教育者が必要だと思います。どうすれば、いろんなタイプの教師を現場に送り出すことができるのか、県教委の使命と役割は本当に大きいと思います。 2011/10/31 22:35 |