木の陰にそっと立って見とるんじゃ
昨日は行橋市の岡田博利前県議の御尊父様のお通夜があり、また地元添田で所管委員会(新社会推進商工委員会)課長の御母堂様のお通夜があり、お参りさせて頂いた。また、同じ法光寺の門徒で、聞法会もご一緒させて頂いている。お経の後、御院家から法話があった。じっと目を閉じ、耳を澄まして、聞いてた。 身体に障害を持った小学生の女の子が家に帰って来て、水泳が泳げなくていじめられたそうです。 今度、学年で水泳大会があり、「意地悪な友だちが泳げないことがわかっていて、私を選手に選んだ。」と泣きながら母親に訴えました。 そのお母さんは、頑張りなさいと突き放したそうです。 普通だったら、「この子は泳げないので他の人に変わってもらえないでしょうか」と学校に行くところを、このお母さんはそれをしなかったのです。 そして、仏壇に涙を流しながら手を合わせていたのでした。 ふすまの隙間からそっとその様子をみていた女の子は、それから泳げるように一生懸命がんばったのです。 大会当日、女の子は一生懸命に泳ぐのですが、今にも溺れそうなのです。その姿を見て、意地悪な子供たちは笑っていたそうです。 半分ぐらい泳いだところで、服を着たまま飛び込んだ先生がいました。 女の子に「君は一人じゃないぞ、みんなが君を応援してるだぞ」と、そう言って、プールの中を歩きながら一緒にゴールを目指しました。 そして、女の子は最後まで泳ぎ切りました。ゴールした時には学年全員が拍手で女の子を迎えたそうです。 意地悪に笑っていた子供たちも一緒に拍手を送っているのです。 その様子をお母さんは、見つからないようにそ〜っとプールサイドから見ていたそうです。 服を着たまま飛び込んだ先生は、校長先生でした。 そして、お母さんは、「私が助けたら、これから先ずっと助けなくてはいけません。何れ私の方が先に死んでしまいます。どんな試練も乗り越えてもらいたい、それを信じているからです。」そう校長先生に話したそうです。 親というのは、木の陰に立って見ています。仏さまはこの母親と同じように私たちを見てくれているんです。 自然と涙が出てきて、頬を伝わった。教え導く厳しさと陰でいつも見ている優しさを持つ、親というのは本当に仏様のようなものかもしれないなぁと思った。 |
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2013/01/21 14:09
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