上杉鷹山で語らう
先日、知人が東北出張で米沢に立ち寄った話をしてくれた。「上杉鷹山」、米沢藩の藩政改革を成し遂げた事で有名であるが、関が原の戦いで破れ、徳川幕府によって会津120万石から30万石に所領を削られ、米沢へ移封された。その後、何かの不手際で15万石に減らされが、上杉家は家臣団を減らすことなく、格式も落とさなかったので、窮地に追い込まれた。8代藩主の頃になると既に自己破産に近い状態。その後を上杉鷹山が家督が譲り受けた。その時には米沢藩の総収入の9割近くは給与だったから、どうしようもなかったという。 一口に言って上杉鷹山の藩政改革・財政再建は、12項目からなる大倹約令と大胆な殖産興行を行なったこと。また、他藩から職人を招き特産品作りの先行投資を行なった。そして何よりも人材育成に力を入れる。また鷹山は、3助の精神(自助・互助・扶助)を基本政策として、弱者救済を実現する社会を理想としていた。領民や家臣に我慢を強いるには、その先に希望の光が見えなければならない。鷹山の経営理念と将来のビジョンが、改革を成功させた原動力となった事は歴史が物語っている。 もう一度、知人とお酒を飲み交わしながら上杉鷹山の改革について話してみよう。この知人は、実際にその地まで行って、地元の人たちに溶け込んで語らうところが凄いと思う。本を読んで米沢に行く気になったのか?それとも、たまたま行く機会があり、後で本を読んだのか?本当のところはわからないが・・・
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2006/09/02 16:50
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