神崎聡(こうざきさとし)夢からはじまる
last update 2024/11/10 15:18
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成功して気づき、失敗して覚える。

5月18日に田川高校で講演するようになっていて、一応パワーポイントが出来上がり、学校に資料は渡した。テーマは、”水平線上に突起をつくれ!”〜私の嶽南魂〜”とした。あまり、政治色を出さないように、これまで会社時代に取り組んできた内容にしたけど、それにしても失敗と挫折の連続だなぁと我ながら感心させられる。でも、ちょっと大げさだけど人生を振り返ると機会ができてよかった。

そりゃぁ、失敗するよりは成功した方がいい。負けるより勝った方がいいに決まっている。「やればできる」と自分で暗示をかけても、現実にはできないことばかりで、悔しく、なかなか自分自身の中に受け入れることができないこともあった。でも、失敗したり、負けた時の方が実は得るものが大きかったなぁと今そう思う。成功して気づき、失敗して覚えることがある。

相田みつをの”柔道の基本は受け身”があり、まさにその通りだと思った。

柔道の基本は受身
受身とはころぶ練習。
負ける練習。
人の前で恥をさらす練習。
つまり、人の前で失敗したり恥をさらす練習です。
自分のカッコの悪さを多くの人の前で、
ぶざまにさらけ出す練習。
それが受身です。
柔道の基本ではカッコよく勝つことを教えない。
素直にころぶことを教える。
いさぎよく負けることを教える。
長い人生にはカッコよく勝つことよりもぶざまに負けたり、
だらしなく恥をさらすことのほうがはるかに多いからです。
だから柔道では初めに負け方を教えるそうです。
しかも本腰を入れて負けることを教える。
その代わり、ころんでもすぐ起き上がる。
負けてもすぐ立ち直る。
それが受身の極意。
極意が身につけば達人ですね。
若者よ。
失敗を気にしないで。
負けときにはさらりと負けたらいいのです。
口惜しいときには「こんちくしょう!」と正直に叫んだらいい。
弁解なんか一切しないで。
泣きたいときには思いきり泣けばいい。
やせ我慢などすることはない。
その代わり、スカーッと泣いてケロリと止めよう。
早くから勝つことを覚えないで。
負けることをうんと学んで。
恥をさらすことにうまくなろう。
そして下積みや下働きの苦しさをたっぷり体験することです。
体験したものは身につきます。
身についたもの、それはほんものです。
若者よ、頭と体のやわらかい内に、受身をうんと習っておくのです。
受身さえ身につけておけば、何回失敗してもすぐ立ち直ることが出来るから・・・
そして負け方や受身のほんとうに身についた人間が、
世の中の悲しみや苦しみに耐えてひと(他人)の胸に痛みを心から理解できる。


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