神崎聡(こうざきさとし)夢からはじまる
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大河ドラマ「西郷どん」も佳境に入り

大河ドラマ「西郷どん」が佳境に入ってきた。結果はわかっているけど、脚本が面白く、何よりも明治維新の時代は歴史好きにはたまらない。来週(11月11日)は「英雄激突」、西郷は、留守政府の中で近代化政策を進めていた。1年半ぶるに欧米使節団が帰国したが、条約改正はことごとく失敗に終わり、大久保は政府内で孤立していく。西郷は朝鮮への外交問題解決を考える西郷と、内政改革が急務と主張する大久保との激突。悲しい結末へとドラマは進んでいく。

明治維新が、世界中、どの国とも違う特異な革命となってしまったのは、とにかく江戸徳川幕府を倒すことだけを目標としていたことで、その先にどんな国をつくっていこうとする思想というか、国家像がなかったからじゃないかと思う。要は、幕府は倒し、明治になってから、欧米に学び始める。もちろん近代国家というのは、アジア諸国にはないから、とにかく欧米列国から、日本の近代化をどうするのかを学ぶしかない。桂小五郎(木戸孝允)はフランスに憧れ、大久保一蔵(利通)はドイツに憧れ・・・やはりそれぞれの環境の違いというか生い立ちから、考え方に違いがあったんじゃないかと思う。江戸時代、あれだけ西洋医学はオランダだったのに、医学関係はドイツに変わり、自然科学はイギリスから学びという風に、日本人というには、良いとこ取りというか、”八百万の神”、”和をもって尊しとする”何でも受け入れる民族なんだと感じる。

これから大河ドラマは、この維新三傑、西郷隆盛、大久保利通、木戸孝允が、それぞれ違う国家像・思想になっていく・・・あ〜わかっていながら、怖いもの見たさにドキドキしてくる。


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