有田和正先生公開授業
今日も筑豊地域を廻っていた。途中福智町市場小学校で授業研究があると聞いていたので参加させてもらった。久しぶりの研究発表。ちょうど有田和正先生の公開授業を見る事ができた。子供たちの様子も見ていたが、だんだん子供たちが授業に引き込まれていっているのがよくわかった。本当に凄いスーパー先生がいるんだなぁと思う。それに17年も続いている事が素晴らしい。よく言われる子どもは学級の力で育つ、そして学級をつくるのは授業だという事を身を持って答えてくれる。久しぶりに原点に帰ったような気がした。 もらった資料や本を読んでいると「追求し続ける子どもの育て方」の中に、ある子供のエピソードが書かれていた。その子供が6年生の時に「一寸法師」の単元を開発して、授業公開の研究会を行った。その時にある子供が「一寸法師がのぼった川は何と言う川ですか」と質問したそうで、みんなで地図を開いて「淀川ではないか」「いや鴨川ではないか」とか「流れがあるのにお椀の船などで川をのぼることができたのか」等の意見を述べ合っていた。その時、その子供が、「僕の考えはみんなと少し違う。ここでいう『川』は、本当の川ではないのだ。一寸法師がのぼった川というのは『時流』つまり『時の流れ』なのだ。一寸法師は『時の流れ』に乗ったからこそ出世することができたのだ。だから現実の地図帳を探すなんてナンセンスだ」と書かれている。また、この子どもは一番最初には発言しない。みんなの意見をずっと聞いていて、最後に手をあげる。これがまた効く。 恐るべし、この小学6年生と思う。子どもの力を引き出すこと。まさに追求し続けると、とんでもない力がつくんだと改めて感じた今日の研究発表であった。 |
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2007/06/22 20:00
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