亡き父を思い出して
これまでの仕事と違う事は、CG(コンピュータグラッフィク)や映像、ゲームクリエータにミュージック、デジタルコンテンツ、アーティスト等と関わり合いを持てた事。僕自身にセンスがないので、本当に凄いなぁと思う。同時にいかに融合しあうかという課題もある。でもきっと大きなとチャンスなんだろうなぁと思う。 どうして苦手意識をもっているかというと、どうも子供のころのトラウマがあるのかもしれない。小学校6年生時に校内で自画像を描く機会があった。参観日に体育館に張り出され、父が見に来てくれた。父は僕の絵を見るなり、顔を真っ赤にして家に戻った。学校が終わり自宅に戻ると父は僕の耳を引っ張り、鏡の前に連れて行き、ほっぺたをつねられながら、「聡、お前のこの顔が赤に見えるか!緑色か!肌色やろうもん!」と怒鳴られた。僕は、ハッと思った。 実は当時ゴッホのひまわりや自画像を見た。子ども心に凄いなぁ、こんな絵が描けたらいいなぁと思い、ゴッホのタッチの真似をして描いたものだった。父にそんな言い訳をしても、きっとわかってもらえるはずもなく、人まねしてといって、また叱られるんじゃないかと、とっさに判断して言い訳をするのをやめた。それ以降美術がとてもいやになった。父も参観日にはもう来なくなった。 今考えると、父が本気で怒っていたのが面白く、懐かしく思う。でも、父はよく僕のいいところも悪いところ、性格もよく把握していたんだなぁ思う。そして高校受験、大学、就職、節目節目で適格なアドバイスをしてくれた。 あの時の絵はもうないが、僕の脳裏にはっきり描かれている。あの時に怒った父の気持はどうだったのか?今、僕自身がその父と同じ年齢になっている。 さぁこれからJALで東京に出発する。 |
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2007/08/21 16:31
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