お陰様に感謝する。
長い間行政の仕事に携わっていたが、近頃は行政の政策立案、ブレストミーティングあるいは企業側の行政への提案等々に参加もしている。また自分なりに自治体や関係諸団体にも出向き意見交換もしている。そういった会合で、時にはガンガン意見を言ったり、時には黙って聞いていたりしているが、以前から思っていた事がある。それは、住民との間にかなり乖離したところがあるんじゃないかと。そんなところに住民ニーズ(民意)が本当にあるんかいな?と思うことである。 なぜかと言うと僕の場合、麻生の時から選挙と向き合っていて様々な団体や企業、住民の方と知り合う機会が多かった。また、自分でも選挙をしたもんだから、特に今そんな感じを受けるんじゃないかと思うが・・・ トップは構想やビジョンを示す。企業や行政の職員は、それを具現化する政策や方法、手段を考える。それぞれプロだからしっかりこの手立てを講じなければならないが、ここがズレていると本当にサービスを受ける最終ユーザーからすると、「えっ!何で」となってしまう。担当者は一生懸命にしているのに、どうしてこうなってしまうのか?たしかに、机上じゃ間違いないと思われ、素晴らしいのに。 本当のお客様を見てないんじゃないか?いくらトップの夢やビジョンが素晴らしくても、トップの顔色ばかり見た政策(方法)は、最後は企画倒れになってしまう。提供する企業側も自分たちのシーズの売り込みが目的になってしまいがちになり、行政もそれが民意だと勘違いしてしまう。本当の住民サービスなりユーザー満足には程遠くなってしまう。 大きなシステムやインパクトのあるイベントも大事だけど、コツコツ取り組んでいる商店・中小・零細企業、高齢化が著しい中山間地域、地道な活動を実践しているボランティア団体、長期的視点での子どもたちの教育・人材育成に取り組んでいる現場等々、もっと意見(ニーズ)収集しなければならないじゃないかと思う。もっと企業も行政も現場に足を運ばなければわからないんじゃないかと思う。 僕の今の強みは、ここの接点をしっかり持っているところじゃないかと思う。企業人としては、どうしても上記のような考え方になりがちだけど、選挙をやったお陰で、見えないところが見えてきたようにも思う。本当に「お陰様」である。見えていなかったところに感謝しなければ・・・ |
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2007/11/02 12:01
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