船場吉兆問題を対岸の火事にしない
いつの時代もどんな組織や動植物も、時代や環境の変化に対応できないものは撤退を余儀なくされる。船場吉兆に代表される産地偽装や使い回しの問題は、まさに企業体質であり、日本が抱える課題の象徴のように思う。そう、隠したがる体質が文化になってしまっているんじゃないか。「おかしいことをおかしい」と言えない、なるべく波風は立てたくないという気持ちが無意識のうちに働いているように思う。それは自分の居場所を確保するためだったり、上司や同僚からの評判を落としたくなかったり・・・そのために何も考えずに何も変えずに、何も進歩しないという事態に陥る。 問題をあえて顕在化することも必要だと思う。そうする事によって知恵が出てくる。考えざるを得ない環境をつくることによって、変わることを普通のことだと思うようになるんじゃないか。今は問題が起こった時に何をしなければならないかではなく、誰が(船場吉兆の前社長が)の追及に走る。結果、隠さなければならないという悪循環になってしまう。 1:29:300のハインリッヒの法則にもあるように、1つの重大事故には29件の軽い事故が発生し、300件のヒヤリ・ハットが発生している。このヒヤリ・ハットとする状態をなくすことが事故防止につながる安全対策である。企業に限らず行政も同じで財政破綻(倒産)→再建団体になる、或いは恐れがあるというのは見過ごしている事が数多くあるんじゃないか。あのタイタニックの中でも人命よりも船長やオーナーの名誉を優先するシーンがあった。「氷山があってぶつかりますよ」という忠告を無視して、結局海の藻屑になってしまったのを思い出す。 どんな人も万能じゃないから判断ミスや時代の変化を感じ取れなくなったりする。それを身近にいる人が注意して改める事が大切であり、注意を受けた時も他人の意見に耳を傾ける謙虚さが必要じゃないかと思う。 先程帰宅したら支持者の人から電話がなった。紹介したい人がいるから食事に行こうと急なお誘い。謙虚に謙虚にと自分に言い聞かせている。
2008/05/08 19:30 |
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