神崎聡(こうざきさとし)夢からはじまる
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福岡県文化議員連盟管内視察

福岡県文化議員連盟の管内視察で、九州歴史資料館太宰府市文化ふれあい館九州国立博物館を視察。九州歴史資料館では、大宰府史跡の発掘調査資料をはじめとして、旧石器時代から近代まで様々な資料や石造物等が展示されていた。土器の修復や実測作業の様子も見学でき、また科学的保存等の説明も受け、やはりこういった文化財等の保護・保存っていうのはお金がかかるものだと実感。大宰府市文化ふれあい館では、昨年12月中旬ぐらいだったか、新聞報道されていた。大宰府条坊跡遺跡について、朝鮮半島や大陸からの使節団を宿泊させたり、食事を提供したりする奈良時代から平安時代(8〜9世紀)の「客館」跡である可能性があると報道発表。対応して頂いた教育委員会の方の説明では、客館は平安京や平城京にも設けられ、いずれも南北に延びる朱雀大路沿いにあったとされ、大宰府条坊跡遺跡も大通り沿いにあることから、客館だった可能性があるという。福岡市の沿岸部にあった鴻臚館だけでなく、大宰府条坊にも客館が存在していたことになり、古代日本や東アジアの外交を知る上で重要な手がかりになる」としている。これまでの調査で、朝鮮半島の新羅で製造されたとみられる銅とスズの合金「佐波理(さはり)」でつくられた”さじ”や重ね椀、中国製の陶器を模した「奈良三彩」等、身分の高い人しか使用できなかった食器の破片が出土しているということだった。

九州国立博物館では、普通入れないバックヤードを見学させてもらった。文化財保存修復での細かい作業や収蔵空間・耐震構造も説明して頂き、学校より面白く・教科書よりもわかり易いをコンセプトに教育普及活動にも力を入れている様子がよくわかった。また、ボランティアの人たち(約400名)が主体となって博物館を支えているという説明に、少々びっくりしたけど、やはり明治以降初めてとなる博物館誘致には、地元住民の皆さんの熱心な活動・応援が決め手となったという事で納得。展示開設や4ヵ国語による案内、館内環境整備・管理、聴覚障害者への対応、資料の管理、イベントの企画・運営など多岐に渡っていると言う。現在、3月4日まで特別展「細川家の至宝」が開催。見る価値あり。それと茶室の「吉兆庵」と「宝満亭」が離れにあり、麻生家が別府で所有していたものを移転して復元されている。昔、別府の温泉源を持っていたと聞いていたけど、ここで見ることができるとはビックリした。


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