ミドルアップ・ダウンが組織を支える
8月9日、学校は出校日で子供たちは元気よく学校へ行った。今日は、とある団体から前々からの依頼で講演を頼まれていた。管理職研修で25名の参加人数だった。企業経営の立場から演題は何でも結構ですとの事だったので、「ミドルアップ・ダウンが組織を支える」という演題で講演した。(もちろん、選挙の話は一切していない)暫くビジネスから遠ざかっているけど、どうしてもという事だったので引き受けた。 どちらかというと僕は現場で第一線で取り組むことが性に合っている。構想をたて、企画立案し、事業計画を作成、マーケティングしながら実践していく。途中失敗や問題が出てくるが一つ一つ課題解決しながらビジネスモデルを構築し、成果を出す。実は、日本の企業は、トップダウン型やボトムアップ型の経営じゃなく、「ミドルアップ・ダウン」が支えてきたんじゃないかと思う。先頃新聞を読んでいると、30代に心の病にかかる人が多いとあった。ちょうど企業で言うとバリバリに仕事をこなす年代であるが、部下からは突き上げられ、上司からは押さえつけられ、権限もないのに責任だけがのしかかる、誰しも経験することだけど、大変な年代なのかもしれない。けれど、この世代が一番面白い。言い方は悪いかもしれないが、上司が有能じゃなかった時は上司の能力不足を補い、ボトムの能力を引き出すのは、このミドルの責任感と頑張りがあるから。 サラリーマン人生は誰かの部下である期間のほうが圧倒的に長い。また、部下は上司を選べない現実があり、例えば無能な上司の下に就いたとしても、この上司をいかに有能にデザインしていくか、これも仕事の醍醐味でもある。会社の業績はミドルで決まり、「できる」ミドルの意見は、実は会社の方針にもなる。新規事業ならチャンピオンになれる。上司の批判ばかり言う人ではなく、仕えたリーダーをいかに盛りたてていくか、自分が上に立った時は部下が悪いとか組織のやり方がなっていないとか、環境を嘆いても仕方がない。明るく前向きな人は、それなりの仕事ができると思う。熱く語り、そうすれば自ずと道は拓けると思う。今日の講演はそれなりの成果があった。このような人たちがいるうちは、まだまだ田川も捨てたもんじゃない。研修会に参加している方々に敬意をはらうと同時に、熱心に聴いて頂いた事に感謝を致します。 |
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2006/08/09 17:39
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