正直にいうと
正直に言うと、自分は企業人として絶えず新しい分野にチャレンジしてきたのは、人の可能性を誰よりも信じていたからである。例えば自主財源がほとんどない田川地域で、国がどんどん補助金を出し、切羽詰まって必要だと思えない施設を次々に造ったりしてきたことが本当にいいことなのか考えてみたい。使われていない運動施設や豪華な庁舎、たいして意味のない道路工事が目に付くのは僕だけじゃないと思う。しかも、自主財源によって造られたものはほとんどない。 さらに悪いことは、こうしたシステムが贈収賄の温床になり、いつも新聞等の記事になっている。決して、今までの政治やこういったやり方を否定しているのではなく、もう国にはそんなゆとり(お金)がない中で、本当にこれまで通りでいいのですか?と問いかけてみたい。やれ福祉だ、厚生だ、過疎対策だと言って国が面倒みてくれて、自助努力をさほどしなくてもやっていけた。でも結局、自ら努力しなくても自動的に外から与えてくれるので、帰属する田川地域に対して義務感とか責任感も希薄になってきたんじゃないのかなぁと思う。 だから、ただやみくもに与えるよりも、可能性が発揮できる仕組みをまずつくるべきだと思う。日本は自由主義社会だから、富を生産し、職を生産するのは唯一企業だけであり、豊かな暮らしを手に入れるためには、企業をきちんと持つ必要があり、そのためには、あらゆる規制を取り除いて企業が自由に動けるほうがいいと多くの人が思っていると思う。産業が興りにくく、失業者が増え、平均賃金も低い田川地域は、今がチャンスだと思う。労働力が余っていて、賃金が安く、企業にとって進出しやすい魅力的な地域だと思いませんか?他の都市部は失業率が低いという環境が高賃金を招き、労働意欲の低下も目立ちはじめている。 大事なことは、すべて教育にあると思う。誰でも自助努力をしないと食べていけない、という理念を教育プログラムの中にしっかりと位置づけないといけない。決して弱者切捨ての論理のようにすりかえられてはいけない。人はそれぞれに得意とする分野を持ち可能性は大いにあるのですから。 |
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2006/08/17 22:15
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