ふくおか女性いきいき塾公開講座(田川市民会館) 男女共同参画行政の推進に関して、福岡県では、女性がいきき働き活躍できる社会の実現に向けて、地域や企業等で活躍する女性リーダーを育成する「ふくおか女性いきいき塾」(塾長:海老井副知事)を開講している。今年(2013年)1月15日の福岡県議会常任委員会、新社会推進商工委員会で以下のような発言をさせてもらった。本会議での代表質問や一般質問だけじゃなく、委員会でも質問や要望で発言しています。県民の皆さん、田川地域の皆さんには、なかなか伝わりませんが、地元田川のためになるように一生懸命に頑張っています。(福岡県議会会議録検索に掲載されています。) ◯森男女共同参画推進課長 それでは、平成二十四年度ふくおか女性いきいき塾について御説明申し上げます。お手元の新社会推進商工委員会資料の新社会推進部、引き続きまして、所管事務調査の四ページをお願いいたします。 ふくおか女性いきいき塾は、今年度の新規施策として取り組んでいる事業でございます。一の事業目的にありますように、少子・高齢化の進行に伴いまして生産年齢人口が減少していく中、活力ある福岡県を築いていくためには、女性がその持てる能力を十分に発揮して活躍することが不可欠でございます。昨年三月に福岡県総合計画が策定されましたが、この中において実現すべき十の事項の一つに、「女性がいきいきと働き活躍できること」というのが掲げられております。このため、県ではふくおか女性いきいき塾を事業として掲げまして、地域や企業においてこれから指導的地位で活躍する女性リーダーを育成するため、海老井副知事を塾長として、福岡県男女共同参画センター「あすばる」において開講し、実施しているところでございます。本日は、このふくおか女性いきいき塾が昨年十一月二十四日に「あすばるフォーラム」の中で中間報告もいたしましたし、その後、さらに課題研究に熱心に取り組みまして、今度、最終的な成果報告会を実施できる段階になりましたので、その経過と今後の方向について御報告させていただきます。 二の塾生について、昨年五月から六月にかけて四十二名の応募者の中から、書類審査、面接審査を経まして、三十一名の塾生を選考いたしました。塾生の内訳は、居住地域別では福岡地区が一番多くなっておりますし、また、年齢層別では四十代が最多でございます。また、主な活動の場としては、女性団体及び地域団体十一名、企業等が二十名となっております。 続きまして、三の内容でございます。この塾は本年二月までの全十回のカリキュラムでございます。大きくセミナーと課題研究の二つの内容になっております。セミナーでは、各分野の第一線で活躍中の講師による講義とディスカッションを実施いたしまして、課題研究では、四グループに分かれて実践的なテーマで調査研究をしていただいております。 次の五ページをお願いいたします。実施状況につきましては、昨年中に第八回までを終了いたしました。全十回の実施状況の詳細については、次の六ページにございます。御参照いただきたいと思います。 五ページの方で説明いたしますが、課題研究の内容でございます。1)に昨年十一月二十四日の「あすばる男女共同参画フォーラム二〇一二」において発表した、各グループの中間報告内容の概要をまとめております。中間報告では三百五十名もの御参加をいただきまして、アンケートではこのような取り組みを継続することが女性リーダーの育成につながると思うなどの御意見をいただいたところでございます。 四の今後の予定でございますが、来月、二月十六日の土曜日にアクロス福岡国際会議場におきまして、最終回、成果報告会及び修了式を予定しております。詳細につきましては、お手元のチラシをご覧ください。 当日は、午前中、「女性の活躍による社会・経済の活性化」というテーマで、地元経営者や女性管理職によるパネルディスカッション、また、午後からは各グループの課題研究についての成果報告を行いまして、これらが終了した後、修了式を行いたいと思っております。本委員会の委員の皆様におかれましても、もし御都合がよろしければ御出席いただきますようお願いいたします。なお、塾生が行いました課題研究につきましては、今後の男女共同参画の推進のための指定研究として県政に役立ててまいりたいと考えております。 最後に、修了後の展開でございます。市町村や所属する企業などに成果発表の場の設定を要請いたしまして、修了生の研究成果をPRするとともに、市町村へは審議会委員への積極的な登用や啓発事業等の講師としての活用なども要請してまいります。また、修了後もフォローアップ研修の実施など、修了生間のネットワーク形成を支援いたしまして、福岡県のこれからの女性リーダーとしての活躍を応援してまいります。説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◯神崎 聡委員 ここの五ページ目にもアンケートの方で書いていますけれども、「このような取組を継続することが、女性リーダーの育成につながると思う」ということですけれども、来年度以降もこういう事業をやられるんでしょうか。 ◯森男女共同参画推進課長 やらせていただきたいと思っております。 ◯神崎 聡委員 今年度は応募者数が四十二名ということで、内訳を見ますと、筑豊がゼロなんですね。これは何となく筑豊には女性リーダーがいないんじゃないかと。応募そのものの中にいたのか、あるいは応募方法に何か問題というか、どのような応募のやり方をしたのかを教えてください。 ◯森男女共同参画推進課長 御指摘のとおり、筑豊地区の塾生がいらっしゃいませんでした。そもそも筑豊地区からの応募がなかったという状況でございます。選考ではなくて、応募自体がなかったということでございます。塾生の募集に当たりましては、知事の定例記者会見で発表も行いましたし、NHKのニュースでもそれが放送されました。また、西日本新聞にも掲載されましたし、市町村等にも通知をいたしました。また、県のホームページとか、ふくおか県政だより、「あすばる」の広報紙などを使って全県域での募集の周知を図ったところでございますが、残念ながら応募がなかったということで、引き続き継続していく中にあっては、応募のなかった地域についてはさらに働きかけをしていきたいというふうに思っております。 ◯神崎 聡委員 いろんな情報での格差もあったりとか、意識の問題もあるかもしれませんけれども、それぞれその地域における女性のリーダーの方というのはたくさんおられるんですね。そういう方々にピンポイントでお願いしていくというやり方も一つあると思いますし、そういう形をすることによって周りの人たちが、女性も含めて見ていくというか、そういうことも一つ考えていいんじゃないのかなと。そうじゃないと、公募による応募というか、していくとどうしても、距離的なところもあったりとか、先ほどのメディア・リテラシーじゃありませんけれども、そういうふうに、疎くはないんでしょうけれども、なかなか周知徹底ができていない部分もあったりしているかもしれませんので、そういうところも含めて検討していただければというふうに思いますが、いかがでしょうか。 ◯森男女共同参画推進課長 委員のおっしゃるとおり、全県的に女性のリーダーが育っていただくということは望ましいことでございます。おっしゃったように、いろんなメディアツールを使うということもありますし、言われたように、出てこないのであればピンポイントでということも検討したいと思います。ただ、この塾生の応募要件といたしまして、全十回のセミナーに原則として全回出席すると、十回とも出席していただくということが条件でございますので、その点も含めてPRをしていきたいと思っております。 ◯神崎 聡委員 実は、松田美幸さんは私もずっと一緒に仕事もさせていただいていたのでよく存じ上げておるんですが、一つ、地理的なところもハンディキャップを背負っている地域がありまして、先ほどおっしゃるとおり、どうしても十回全部参加ということになりますと、なかなか難しいところもあるので、例えばそういうふうな場所を、一カ所という形ではなくて、それぞれの地域で一回ごとやるとか、ちょっと負担を軽くしてもらう、あるいは、私のところは田川ですけれども、県立大学がありますので、あるいは飯塚であれば九工大とか飯塚研究開発機構とか、そういうところを活用するとか、そういうものも一つ検討していただければと思います。これは要望で。よろしくお願いいたします。
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