神崎聡(こうざきさとし)夢からはじまる
last update 2024/10/29 08:17
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令和2年予算特別委員会(健康づくり・食生活改善の取り組みについて)

令和2年予算特別委員会が開会されています。委員会の理事兼委員として、委員会の運営と委員として質疑(保健福祉介護部所管・農林水産部所管)に、そして会派内の質疑内容(JR日田彦山線普及問題)に携わっています。3月17日の予算特別委員会では、・健康づくり・食生活改善の取り組みについて、また3月18日は、新型コロナウイルスによる学校給食中止に伴う酪農への影響について、質問に立ちました。

今議会では、新型コロナウイルスが、私たちの生活に大きな影響を与え、何よりも政治や行政に大変重たい課題を突き付けていますから、すべての質問をこの新型コロナウイルス対策に充てています。
行政として何を為すべきか、特に住民生活に直結する都道府県の責任は極めて重く、素早く的確な対応が求められてきました。
そこで私は、新型コロナウイルス対策としては、短期的・長期的、そして中期的の3つの視点からの対策が必要ではないかと考え、質問をしています。
一つ目は、短期的視点で、これは行政関係者が集団感染して行政が機能不全に陥らないための対策。また、医療機関が医療崩壊を起こさない取り組みが重要だということで、一般質問をしました。
二つ目は、長期的視点から、予算特別委員会の保健福祉介護部所管で、県民一人ひとりの健康増進を図り、免疫力を高める施策を講じることについて質問しました。
そして三つ目が、中期的な視点から、新型コロナウイルスの感染拡大により、飲食業などの外食産業やスポーツジム、イベント開催の中止などで、大きな影響を受けている産業・分野へ、しっかり手当てをし、経済活動の停滞を最小限に抑えること。これは農業分野も例外ではありません。特に、全国一斉休校により、影響の大きい、酪農関係者や乳業メーカーに対する支援策について質問をしました。

予算特別委員会(保健福祉介護部所管 健康づくり・食生活改善の取り組みについて)〜テープ起こしより
こんにちは。緑友会の神崎聡です。 早いもので議員になって10年目を迎えようとしています。初当選時には、希望を胸に抱えて議会に来ていましたが、そのうちに、脂肪を腹に抱えて来るようになっていました。 これじゃ身体によくないと思い、幾度となくダイエットを試みているところです。 元気で長生きすることは、誰しもが願っていることだと思います。健康上に問題なく日常生活が送れる期間とされる健康寿命を延ばすために、どうすればいいのか。そこで本日は、健康づくりについて、食生活の改善の取り組みを中心に質問したいと思います。 問1
元気で長生きすることは、誰しもが願っていることだと思います。健康上に問題なく日常生活が送れる期間とされる健康寿命を延ばすために、どうすればいいのか。そこで本日は、健康づくりについて、食生活の改善の取り組みを中心に質問したいと思います。
わが会派の代表質問で、「健康づくり県民運動」について、2月5日から開始しましたスマートフォンアプリ「ふくおか健康ポイントアプリ」の取り組みを質問しましたが、私もさっそく利用しています。
子どもから高齢者までのあらゆる世代や男女の性別に関わらず、自らの健康を自ら意識して取り組んでいくことが、何よりも大切なんだと思います。
私の場合、50才を過ぎたあたりから、体重が増え、太り出してきました。先ほど申しましたように、何度もダイエットを試みたんですが、結局リバンドして、なかなかうまくいきませんでした。
そこでまず中高年が太りだす原因と、どのようなリスクが発生するのかお聞かせ下さい。

課長答弁
中高年は加齢に伴って、「特段の活動を行わなくても必要なエネルギー量」である「基礎代謝量」が低下するなど、エネルギーの必要量が低下いたします。
このような中、若いころと同様の食事量を摂り続けるといった食生活を送ると、結果として摂取エネルギーが消費エネルギーを上回り、太る原因となると考えられます。
太ることにより体脂肪が過剰に蓄積し、いわゆる肥満の状態となります。特に肥満の中でも、内臓に多くの脂肪が蓄積する「内臓脂肪型肥満」は、糖尿病や脱質異常症・高血圧症・心血管疾患などの生活習慣病をはじめとして数多くの疾患の要因になるといわれています。

問2
私もですね。今、課長がおっしゃられたように、中年になると基礎代謝が落ちて、太るのは仕方ないのかなぁと諦めかけていたんですが、厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト「e‐ヘルスネット」に、「日本人の基礎代謝基準値」という表がありまして、意外な事実を知りました。
それによると、標準的な体格の人の場合、男性の基礎代謝量のピークは15〜17歳で、1日1610キロカロリー。それが、30〜49歳までは1530キロカロリーを維持しますが、50〜69歳になると1400キロカロリーになります。
また、女性の基礎代謝量のピークは12〜14歳で、1日1410キロカロリー。それが徐々に落ちてきて、50〜69歳になると1100キロカロリーになります。
つまり、50代〜60代になるとピーク時に比べ、基礎代謝量が男性では210キロカロリー、女性では310キロカロリー落ちることになりますが、ごはん1杯分のカロリーは、普通盛り140gで235キロカロリーですので、基礎代謝量は若い時と比べても、ごはん1杯分ぐらいしか落ちていないということになるようです。
従って、私が太ってしまった原因は、基礎代謝量が落ちたからというよりは、要は食べ過ぎ、飲み過ぎだということが厚生労働省の「e‐ヘルスネット」でわかりました。
そこで課長にお尋ねしたいんですが、理想的でバランスの良い食事とは、どういうものなんでしょうか。お答えできますか。

課長答弁
肥満や生活習慣病を予防するための理想的なバランスの良い食事とは、エネルギー収支に配慮しながら、たんぱく質、炭水化物、脂質、ビタミン、ミネラルなどの無機物といったか五大栄養素が過不足なく摂取できる食事であって、食塩摂取量も一定以下に抑えられる食事です。

問3
私たちは日本人ですので、日頃から和食を食べています。一汁三菜という言葉がありますが、和食は1食で五大栄養素が補えるので理想的なバランスの良い食事だと言われています。
ところで、課長、この和食には、「まごわやさしい」という言葉がありますが、ご存知ですか?
実は、今年の5月に私の長女の出産予定でありまして、私にとりまして、いわゆる初孫ということになります。「まごわやさしい」食事とは、どのようなものなのかご存じですか。

課長答弁
日本食に使用される食材の頭文字をとって「まごわやさしい」という言葉があります。
「ま」は「豆類」、「ご」は「ごま」、「わ」は「わかめなどの海藻類」、「や」や「野菜」、「さ」は「魚」、「し」は「しいたけなどのきのこ類」、「い」は「芋類」をさしています。
「まごわやさいい」の食材は、エネルギー源となる炭水化物、体をつくるたんぱく質、体の調子を整えるビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれる食材であり、これらをうまく活用することで理想的なバランスの良い食事の摂取につながると考えられます。

問4
「まごわやさしい」、和食は理想的なバランスの良い食事ということを具体的に説明して頂きました。
ところで、中年の肥満や生活習慣病とは対照的に、高齢者の間では、低栄養が健康上の大きな問題になっています。高齢者は風邪をこじらせて肺炎となり、肺炎が原因で死亡することもあります。
一般質問で取り上げましたが、今、新型コロナウィルスの発生により、わが国は大変憂慮すべき事態になっています。肺炎でお亡くなる高齢者もおられるのは承知の通りです。
まだ、ワクチンも開発されてなく、治療薬もありませんから、やはり免疫力を高めていることが大事なんだと考えます。
免疫力を低下させないためには、適度に運動し、よく寝ること、そして日光浴、太陽に当たること、そして食事をしっかりとることだと思います。
他には何かありますでしょうか。

課長答弁
食事をしっかりとることと合わせて栄養バランスの良い食事を心掛けることがあげられます。
また、喫煙や過度な飲酒などは、免疫力を下げる要因になります。

問5
私の地域は高齢化率が非常に高く、敬老会には多くの高齢者が来られ、そこで来賓の挨拶をさせて頂きます。その時、私は、「1に健康、2に健康、3・4がなくて、5に健康、健康のためなら命はいらない」と笑いを誘います。
そうなんです。「笑い」や「笑顔」が免疫力を高めるんです。「よく寝て、よく食べ、よく笑う」これなんだと思います。
課長の方からは、栄養バランスの良い食事を心がけることが重要とのことでしたが、それでは、バランスの良い食事を県民の皆さんに行っていただくために、どのようなことに取り組んでいるのかお尋ね致します。

課長答弁
これまで、6月の食育月間や11月の食育・地産地消月間におけるキャンペーンなどを通じて、県民に直接、栄養バランスの良い食事の摂取などについて働きかけてきたほか、野菜たっぷり、塩分・カロリー控えめなヘルシーメニューを提供する店舗を「食の健康サポート店」として登録・公表し、その利用を広く呼び掛けてきたところです。
また、今年度からは、ヘルシーメニューの一層の普及を図るため、県民の皆様から広くヘルシーメニューのレシピを募集する「チャレンジ!レシピコンクール」を開催したところです。 さらには、2月に公開しました「ふくおか健康ポイントアプリ」には、食事バランスや野菜、塩分の摂取などの取り組みについて、毎日健康記録につけていただき、それを一覧で確認できる機能を搭載しています。
このような取り組みを通じて、バランスの良い食事について働きかけてきたところです。

問6
レシピコンクールを開催したとのことですが、どのようなレシピを募集し、どうやって順位などを決めたのか、お聞かせ下さい。

課長答弁
「チャレンジ!レシピコンクール」では、野菜たっぷり、塩分・カロリー控えめな生活習慣病の予防に資するレシピについて高校生・学生の方と一般の方を対象に募集を行ったほか、一般の方を対象に、高たんぱくで高齢者に不足しがちな栄養が摂れ、かつ食べやすいフレイル予防に資するレシピを募集しました。
コンクールについては、まず、一次審査として県と県栄養士会で書面審査を行い、3つの募集区分ごとに、それぞれ上位6組、計18組を予選通過者として選定しました。
そして、昨年11月10日に中村学園大学の調理実習室をお借りして、この選定した18組の方々に来ていただいて、実際に料理をつくって頂き、審査委員による試食審査により、3つの募集区分ごとに、それぞれ1位〜3位作品を選定しております。

問7
なかなか面白そうな取り組みだなぁと思います。ただ、単にコンクールを開催して、優秀なレシピを選定しただけでは意味がないのではないでしょうか。
目的は、バランスの良い食事を県民の眠さんに行って頂くためだと思うんですが、この点について、今後、どのように取り組んでいこうと考えているのかお聞かせ下さい。

課長答弁
レシピコンクールの受賞作品については、全てレシピカードを作成しており、県民運動用の情報発信サイト上で公開しているほか、今後、食育キャンペーン等を通じて広く県民の皆様に配布していくこととしています。
また、次年度には、県内各市町村にある食生活改善推進会において、レシピコンクール受賞作品のレシピカードを使って県民向けの料理教室を開催してもらい、各家庭への浸透を図っていきたいと考えております。

問8
しっかり普及を図って頂くように要望します。
では、最後に、今回は食生活改善の取り組みを中心に聞かせてもらいましたが、冒頭に触れました「ふくおか健康ポイントアプリ」ですが、県内60市町村のランキングを見ますと、2月は在住しています添田町が1位で、3月もトップを維持していました。ちなみに、2月15日、JR日田彦山線復旧ウォーキングに参加し、彦山駅から筑前岩屋駅まで14kmを歩いてきました。
わが会派の代表質問では、本年中の登録数が10万件をめざすと答弁がありました。なかなか厳しい高い目標設定にしています。大丈夫でしょうか。
「健康づくり県民運動」を展開する上で、県民の皆さんにとって、非常に身近な取り組みです。達成に向けた部長の決意をお聞かせ下さい。

部長答弁
「ふくおか健康ポイントアプリ」は、県民一人ひとりが、自身の健康づくりの取り組みを「みえる化」することにより、その取り組み意欲を高めることを狙いとしており、このアプリの活用により、多くの県民の皆様が、県民運動の3つの柱である「健康受診率の向上」、「食生活の改善」、「運動習慣の定着」の取り組みを、楽しみながら続けていただくことを期待しているところです。
県では、これまで、新聞広告や「福岡県だより」、チラシの配布などを行い、現在約7,000名の方にご登録いただいております。
今後、今までの取り組みに加えまして、県、市町村、各種団体などが行います健康づくり、あるいは地域おこしのイベントなどの機会を活用しまして、私どもの方から直接、県民の皆様にこのアプリの登録をについて働きかけるなど、10万人の目標達成に向け取り組んでまいります。


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