「いのち」がつながる
東京に出張している間に不幸な事があった。高校の友だちのお母さんが亡くなられ、妻の父の叔父が亡くなられた。お参りとお葬式に参列させてもらったが、身近な人の死、いろんな想い出がよみがえり涙が出てくる。家族だったらなおさらの事、深い悲しみに包まれているんだと思う。 前に住職から聞いたことを思い出した。「息を引き取る」という言葉は、「息が止まる」という意味だけじゃないと言われていた。家族が枕もとに来て呼びかけた時に、亡くなられる人の息を引き取っていくんだと。残された人が、その人の息を引き取っていく、つまり「いのち」を伝えていくという。家族が見守る中で「息を引き取る」という、それを親から子へ伝えていく、という日本人が持っている習慣っていうのか伝統っていうか、日本人の価値観っていうのは本当に素晴らしいと思う。 「いのち」と言うのも、「息の道」「息の内」から来ていると言われる。親から子へ、そして孫へ「息を引き取る」ことで「いのち」がつながっている。誰もが乗り越えていかないといけない試練、心からご冥福をお祈りしたい。 |
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2007/12/14 19:52
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