歴史の中に生きている
世界史、特に中国史が好きで、特に「史記」や「三国志」は何度も読んだ。劉邦の家臣で国士無双と言われた韓信。その故事で「韓信の股くぐり」がある。”大志ある者は目前の恥を耐え忍ばなければならない”との教訓である。トップに立つ人、また大きな志を持って事にあたろうとする人、新しい事業に取り組もうとする人は、必ず世間からの批判や冷たい仕打ちや裏切りに遭ったり、ねたみ買ったりする。にもかかわらず、それを成し遂げようとするのは、必ず成功するという強い信念と使命感があるからだと思う。社長時代に限らず、何か新しい事業や誰も手をつけなかった制度に取り組もうとした時、それがどんなに有益であっても、必ず怨み買ったり抵抗にあったりした。でも、それを恐れていたら絶対に成功しない。(選挙に出馬することそのものがそうだったと思う。) 王陽明の言葉がある。「冷に耐え、煩に耐え、激せず、競わず、もって天下の大事を成す」 自分の手帳に小さく書き残している。何が何でもやりとげるという決心こそすべてだと僕は思っている。それが、一国の首相ともなれば、想像を絶するなぁ。使命感、深い洞察や創造力、そして孤独感・・・この未曾有の時代にあって、身近なところで「天下の大事を成す」ことが見れるのは、歴史の中に生きている感じがする。 |
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2009/01/07 21:49
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