憲法記念日に思う
5月3日は憲法記念日。1947年5月3日に日本国憲法が施行されてから、今年で62年目になる。「護憲」か「改憲」という不毛の論争の前に、どうしてこれまで憲法改正をしなかったのか? 1つは、憲法改正と言っただけで国会で大騒ぎになり、野党の反対でほとんど議論ができなかったということ。憲法を論ずること、そのものを拒否していたということだと思う。 2つ目は、憲法を変えなくても、いろいろな解釈のしかたで、その場その場に応じて対応してきたということ。つまり、都合の悪い時には憲法の解釈で切り抜けた来たということか。 3つ目は、憲法改正には国会議員の3分の2以上の賛成が必要と、非常にハードルが高いということ。 要は、”面倒くさい”し、”騒ぎになることはしたくない” ということで、国民や国益に関係する問題が起こっても、憲法問題を直視しないで、ごまかしごまかし来ているような感じがする。 安保理決議と身近な制度(2006/10/17)の日記で書いたけど、21世紀これから世界の中で、日本はどのようにしたら生きていけるのか、どういう国にしていきたいのか、ということがあってはじめて、じゃぁこういった法律をつくりましょうという事になるんだと思う。要するに必要なことは何なのかを考え、それが妥当なら、決まりを変えていくということじゃないのか。日本には資源がない。貿易していかないと生きていけない。そのためには世界が平和じゃないと困る。したがって、世界の紛争を収めることが大切で、そのために憲法上問題であるならば、これを改正する議論が必要ということになるんだと思う。 もう一度問いたい。憲法のために日本や日本国民があるんじゃない。日本や日本国民のために憲法があるんだから、どういう憲法なら、日本と日本国民にとって有益なのか、ここに尽きるんじゃないかと僕は思う。 ちなみに主要各国の憲法改正をネット(2002年末現在)で調べたら、 国 制定年 改正回数 アメリカ 1787年 18回 ノルウェー 1814年 139回 オーストラリア 1901年 8回 メキシコ 1917年 96回 アイルランド 1937年 22回 イタリア 1947年 12回 ドイツ 1949年 51回 インド 1949年 78回 フランス 1958年 15回 これだけ改正が多いのは、憲法をつくる時にいい加減につくったわけじゃなく、法律が現実に合わなくなり、それを変えていくというのが自然であり世界の常識だということがよくわかる。本当に不思議の国「にっぽん」である。
2009/05/03 16:43 |
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