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県立田川高等学校〜学校校舎全面改築等に関する要望活動

9月2日、福岡県立田川高等学校の校舎(第一棟)改築等に関する陳情が県教育委員会教育長室で行われた。同窓会長・校長・PTA会長・奨学会長・地元町長・同窓会顧問・学校参事が出席し、城戸秀明教育長に陳情書が手渡された。
県立田川高等学校は、大正6年2月「郡立田川中学校」として開校し、大正8年4月1日に県立へ移管されたことに伴い「県立田川中学校」と改称されている。校訓「水平線上に突起をつくれ」の精神を重んじ、いかなる時代にあって五常の徳目「仁・義・礼・智・信」を有し、地域はもとより国際社会に貢献する人物の育成を教育理念とし、多くの人材を輩出していきている。毎年、多くの生徒が大学進学し、2万9千人を超える卒業生は、その多くが日本全国で活躍し、その成果を様々な分野に還元し続けている。
一方、現在の校舎は、昭和40年の全面改築から既に50年程度が経過しており、老朽化が著しく、一般的な維持修繕等では対応できない状況となっている。福岡県でも有数の歴史と実績を誇る県立高校において、その教育環境が損なわれるような事態を解決し、地域を担う有為な人材の育成が効果的に実現できる教育環境を整備しなければならない。

この陳情を受けて、城戸教育長から以下の趣旨の回答があった。
田川高校の管理棟については、昭和40年から建築され、築50年程度となっていることから、大規模改造や改築を検討する時期が近づいているものと認識している。一方で、県内には老朽化した県立学校校舎が多数あることや、予算編成の観点から、老朽化した建物を改修して長く利用する「長寿命化」が進められており、改築が難しくなってきている状況にある。
県の財政状況は、厳しい状況が続いているが、神崎県議にあっては、現在の学校施設の状況を憂慮され、6月議会の予算特別委員会に於いて、学校施設の改築を含めた老朽化対策が今後一層進むようにと、応援をしていただいており、教育委員会として大変感謝しているところである。
今後も厳しい状況は続くが、陳情内容を十分に検討させていただき、神崎県議から引き続き応援を受けながら、平成29年の創立100周年に向けて、できるかぎりご要望に応えられるよう努めたいと考える。

これまで母校である県立田川高等学校を念頭に置いた質問は、様々な角度から何度となくしてきた。平成24年6月定例会代表質問(中高一貫教育校)原稿PDF)、平成25年9月定例会一般質問(県立高等学校同窓会)平成25年12月定例会代表質問(筑豊地区の学力向上・県立高校教員の広域的人事異動・普通科高校における学力向上の取り組み)平成26年2月定例会一般質問(県立高校の食堂における危機管理)平成26年9月定例会代表質問(中高一貫教育における地元中学校への効果及び今度の取り組み)、そして平成27年予算特別委員会(県立学校の老朽化施設について) 

母校、県立田川高等学校は、田川地域のシンボル的存在であり、地方創生の人材を輩出する重要な核となり役割を担っていて、これからも地域とのかかわりを深める必要がある。田川地域の学力低下の問題は、県政にとって大きな課題であり、実は小・中学校だけの問題ではないと思っている。何よりも、田川地域の進学校である県立田川高等学校の改革こそが、田川地域の課題解決に向けた一丁目一番地じゃないかと思っている。平成32年より大学入試改革など、国において大きな教育改革が行われようとしている時期だからこそ、改築のハード面とともに、教員の資質力向上や教育内容や方法にも力を入れて頂きたいと思う。今日の陳情活動を機会に、県教委と学校、またPTAや同窓会、地域の皆さんが一丸となって、100周年に向けて、そして次の100年へと「水平線上に突起をつくれ!」の校訓の通り、人材育成に努めていくように頑張りたいと思う。


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